Armadilloが組み込み機器用データベースに対応~EMPRESSをArmadillo向けに提供開始
2014年5月8日
株式会社Empress Software Japan
株式会社アットマークテクノ
Armadilloが組込み機器用データベースに対応
EMPRESSをArmadillo向けに提供開始
株式会社Empress Software Japan(本社:世田谷区、代表取締役社長:デイビッド チャン、以下「ESJ」)と株式会社アットマークテクノ(本社:札幌市、代表取締役社長:実吉 智裕、以下「アットマークテクノ」)は、ESJ製の組込み向け商用データベース「EMPRESS Embedded Database(エンプレスエンベデッドデータベース、以下EMPRESS 組込みDB)」をアットマークテクノ製組み込みプラットフォーム「Armadillo(アルマジロ)」に対応させることで合意しました。
EMPRESS 組込みDBはANSI SQL92に完全に準拠した組込み向けデータベースです。マルチプロセス・タスク、ODBC/JDBCをサポートし、断電回復機能、非断片化構造、小リソース、定時制、リソース消費量の正確な予測など組込み向けで必須となる機能はすべてエンジン内部に取り込まれています。ミドルウエアは、暗号化、レプリケーション、業務用データベース、ビッグデータと連携するM2Mレプリケーション、全文検索、絞込み検索、空間検索など、時代のニーズに合わせた最先端の機能を備えています。EMPRESS 組込みDBの最大の特長は、機能だけではなく、世界中で多くの採用実績があることです。北米ではNASAや米国陸海空軍など多くの公企業や研究所、民間ではBoeing、Xerox、Cisco、VeriFoneなどの大手有名企業、ヨーロッパではフランス電力公社、スイス気象会社、スェーデン海軍などの社会インフラに採用されています。日本においても、国内シェア約70%を占める大手FAメーカー、通信キャリアの基地局の機材を提供している大手通信メーカー、ビル設備管理やアプライアンス、医療機器、ヘルスケア、複合機、テレビ放送機材の大手メーカーなど、多くのミッションクリティカルな分野においてEMPRESS 組込みDBが導入されています。これらの導入実績をもとに、どの分野のどのようなユースケースに対しても充実したサポートを提供することが可能で、組込みシステムに初めてデータベースを採用するお客様にでも安心してご使用いただけます。
Armadilloは、ARMプロセッサ搭載のCPUボードにLinuxをプリインストールした組込みプラットフォームです。Linuxのデバイスドライバやソフトウェア開発環境なども併せて提供されるほか、長期供給の国産CPUボードであるため、組込み機器の試作開発から量産にもそのまま利用できることが特長です。ユーザーがゼロから基板を開発してOSを移植する等の工数を省き、初期費用を抑えられることが可能なので、中少量の組込み機器で特にコストメリットを発揮します。また、Armadilloは有線LANや無線LANなどのネットワークインターフェースと、I2C/SPI/UARTなどのセンサ向けインターフェースを備えているため、「M2M(Machine to Machine)」や「IoT(Internet of Things)」などゲートウェイプラットフォームとしても最適です。
M2MやIoTなど「モノのインターネット化」が注目される昨今、センサからのクラウドに送られる膨大なデータを、中継するゲートウェイでデータの選別・集約をすることで、効率的に処理したいというニーズが高まっています。両社はこのニーズに応えるため、実績あるEMPRESS 組込みDBをArmadilloで気軽に試し、少量機器にも採用できる環境を整えました。具体的にはArmadilloの購入者向けに、EMPRESS 組込みDBの評価用SDKを無償提供し(※1)、今までデータベースを利用したことがないユーザーにも、メリットを実感する機会を提供します。また機器の量産時にもArmadilloと併せてEMPRESS 組込みDBの量産用ライセンスも購入可能にし、少量機器に採用しやすく配慮しました。2014年6月中旬からEMPRESS 組込みDBの評価用SDKを提供開始し、両社は組込みデータベースの活用で、組込み機器開発の効率化を一層進めていきたいと考えています。
(※1)「アットマークテクノ ユーザーズサイト」(https://users.atmark-techno.com/)から提供します(対象製品はArmadillo-800/400シリーズで、購入者のみダウンロード可能)。
株式会社Empress Software JapanおよびEmpress Software, Inc.について
Empressは、1978年に設立され、今年で35年を迎える歴史あるデータベース専業メーカーです。通信機器、FA・制御機器、ロボット、通信カラオケ、空調機器、ビル入退出管理機器、スマホ・タブレット、POS、医療電子機器、監視装置、データ収録装置、宇宙探測器、防衛、軍事等の各種デバイスに幅広く使われております。日本国内は株式会社Empress Software Japanから提供されています。
詳細は http://www.empressjapan.co.jp/ をご覧ください。
株式会社アットマークテクノについて
アットマークテクノは、札幌に本社を構えるシステムハウスです。ARM搭載組込みプラットフォーム「Armadillo」、FPGA搭載「SUZAKU(朱雀)」の2ブランドを展開し、いずれも試作から量産までそのまま使えるプラットフォームとして、制御機器や計測器、デジタルサイネージなど各種の用途に採用いただいています。
詳細は http://www.atmark-techno.com/ をご覧ください。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
株式会社Empress Software Japan
- TEL: 03-3321-6811(担当:営業部 柴田)
- FAX: 03-3321-6811
- E-mail: info@empressjapan.co.jp
株式会社アットマークテクノ
- TEL: 011-207-6550(担当:企画室)
- FAX: 011-207-6570
- E-mail: info@atmark-techno.com
※Armadilloの購入に関するお問い合わせ: TEL: 045-548-5651(横浜営業所)