海外対応3GゲートウェイでIoTシステムのシームレスな展開をサポート~Armadillo-IoTゲートウェイがタイの機器認証を取得、JAPAN EXPOの実証実験に参加~


アットマークテクノ

2017年8月31日
株式会社アットマークテクノ

海外対応3GゲートウェイでIoTシステムのシームレスな展開をサポート

~Armadillo-IoTゲートウェイがタイの機器認証を取得、JAPAN EXPOの実証実験に参加~

組み込みプラットフォーム「Armadillo(アルマジロ)」を展開する株式会社アットマークテクノ(本社:札幌市、代表取締役:實吉 智裕、以下「アットマークテクノ」)は、IoTゲートウェイ「Armadillo-IoTゲートウェイG3」の海外対応を開始しました。これにより、Armadillo-IoTゲートウェイG3を利用すれば、日本国内で開発されたIoTシステムでもソフトウェアの構成を変更することなくシームレスに海外現地で運用することが可能となります[*1]。 アットマークテクノは、第一弾としてタイの国内規制に対応する機器認証を取得[*2]、2017年9月1日からバンコクで開催される「JAPAN EXPO IN THAILAND 2017」の会場内で実施するIoT実証実験向けにArmadillo-IoTゲートウェイを提供します。

Armadillo-IoTゲートウェイG3による海外展開の利点

(1) 各国の機器認証に対応

アットマークテクノは、Armadilloの海外販売店であるActivio Co., Ltd(http://www.activio.co.th/)とともにタイ並びにフィリピン向けの認証手続きを行い、その他ASEAN諸国向けを中心として各国規制に対応する機器認証の取得を進めています[*1]。あらかじめ機器認証済みのゲートウェイを利用することで、ソフトウェアの構成を変更せずに現地で利用することが可能な他、海外展開にかかる調査や申請の手間の節約につながります。
また、アットマークテクノでは、日本国内で開発したシステムの海外展開を検討されている法人様向けに、Armadillo-IoTゲートウェイG3の海外対応モデルを無償で貸し出すサービスも行っています。

(2) 海外で使えるIoT向けモバイル回線サービス「グローバル向けSORACOM Air」に対応

Armadillo-IoTゲートウェイG3は、3G通信モジュールを標準搭載しています。中でも、海外の広い地域をカバーするIoT向けモバイル回線サービス「グローバル向けSORACOM Air」(株式会社ソラコムから提供)に対応していることが大きな特長です。お客様は、日本国内で入手した「グローバル向けSORACOM Air」を使って世界各国で通信できるため、国内で開発した3G対応IoTシステムを、ソフトウェアの変更することなくグローバルかつシームレスに展開することが可能です。また、3G通信回線経由で転送されたデータをSORACOM プラットフォームからTLSで暗号化して顧客サーバーまで安全にアップロードする「SORACOM Beam」、特別なエージェントソフトウェアなしにゲートウェイから直接クラウドサービスへデータ転送できる「SORACOM Funnel」など、株式会社ソラコムが提供するIoTクラウドサービスも、国内で利用している場合と同じように海外で利用することができます。

※グローバル向けSORACOM Air (SORACOM Air for Global)について:https://soracom.jp/services/air/cellular/price_global/

(3) ビジネス展開もサポート: アジア各国向け「ASEAN進出サポートサービス」提供開始

アットマークテクノ製品を取り扱うActivio Co., Ltdが、主にASEAN諸国への進出を検討している日本国内メーカーやSIer向けに、Armadillo-IoTゲートウェイG3を対象とした海外展開支援サービス「ASEAN進出サポートサービス」を展開しています。ゲートウェイのハードウェア構成が変更された場合の機器認証の追加申請の他、各国規制の調査、現地語へのローカライズ対応や現地スタッフ手配、ビジネスマッチングなど、ASEAN諸国進出のネックとなりがちな各要素をフォローします。

※ASEAN進出サポートサービスについて:http://www.activio.asia/expanding_to_asean/

イメージ図

Japan IT EXPO会場での実証実験向けに採用、タイ国内での展開を開始

2017年9月1日(金)~3日(日)までタイのバンコク市内で開催される「JAPAN EXPO IN THAILAND 2017」では、会場内の人の流れを計測・可視化するIoTシステムの実証実験が実施されます。実証実験において、Armadillo-IoTゲートウェイG3は、スマートフォンなどが発する電波を受信し3G通信機能でクラウドにデータを転送するゲートウェイの役割を担います。

なお、JAPAN EXPO IN THAILAND 2017での実証実験の成果、およびArmadillo-IoTゲートウェイG3のタイ国内での展開に関する詳細については、9月8日(金)にバンコク市内で開催される日系企業向けIoTイベント「スマートファクトリーセミナー」(Activio Co., Ltd. 主催、参加無料)にてご紹介します。

・タイトル:スマートファクトリーセミナー「IoT導入の基礎知識と押さえるべきポイント」
・日時:2017年9月8日(金) 14:00~(13:30開場)
・場所:PULLMAN BANGKOK GRANDE SUKHUMVIT (バンコク市内)
・主催:Activio Co., Ltd.
・受講対象:日系メーカーまたは日系SIerのご担当者
・受講料:無料(※要事前申し込み)
・詳細: http://www.activio.asia/smart_factory_iot_seminar/(※受講お申込みフォーム)

今後の展開

アットマークテクノは今後、ASEAN諸国をはじめ世界各国でArmadillo-IoTゲートウェイをシームレスに展開できるモノづくり環境の整備を推進し、国内・海外の各工場間でのIoTシステムの共有を検討する国内メーカーやSIer向けに提案してまいります。

パートナーのコメント

このたびの発表について、下記のとおりコメントをいただいています。

株式会社ソラコム 代表取締役 玉川 憲 様

このたびアットマークテクノ様のArmadillo-IoTゲートウェイがタイの機器認証を取得したことを心より歓迎します。「SORACOM」は、IoT/M2Mシステムに最適な無線通信を、セキュアかつリーズナブルに提供しています。日本および欧米で販売している「グローバル向け SORACOM Air for セルラー」は、1枚のSIM、ソラコムとの契約のみで120の国と地域でご利用いただけます。Armadillo-IoTゲートウェイがタイで認証を取得したことにより、お客様が日本で活用しているIoTシステムを、タイでも同じデバイスを用いて迅速に展開することが可能になります。
Armadillo-IoTゲートウェイと「SORACOM」の組み合わせが、引き続きASEAN各国および世界での日本発のIoTシステム活用を推進してくれるものと期待しております。

・株式会社ソラコム Webサイト https://soracom.jp/

Activio Co., Ltd. 代表取締役 森島 史仁 様

各国毎に異なる機器認証が、ASEAN諸国におけるIoTビジネス展開の障壁となっている中、日本国内で高いシェアを誇るArmadillo-IoTが海外認証の取得を開始したことは、日本のIoTビジネスの海外進出を加速させると確信しています。弊社ではArmadilloシリーズの海外販売だけではなく、充実した製品サポートやカスタマイズ対応を行うことで、その流れに貢献していきます。

・Activio Co., Ltd. Webサイト http://www.activio.asia/

補足情報

Armadillo-IoTゲートウェイG3について

Armadillo-IoTゲートウェイ G3

Armadillo-IoTゲートウェイG3は、3G通信モジュールを標準搭載した、IoTゲートウェイです。「アドオンモジュール」を差し替えることで、シリアルインターフェース(RS232C/422/485)、接点入出力、EnOceanをはじめとする省電力無線機能など、さまざまな機能を簡単に実装できます。ゲートウェイ本体はそのままに、インターフェース部分だけを簡単にカスタマイズできるので、開発の手間をかけずに資産を横展開できるのが特長です。また、Debian GNU/Linux標準搭載でPCライクに開発できる他、セミオーダー式で量産発注できる「BTOサービス」、IoTゲートウェイの遠隔管理をクラウド経由で対応できるサービス「node-eye(ノード・アイ)」など、IoT向けの迅速な開発と堅実な運用をバックアップするサービスも提供しています。

・Armadillo-IoTゲートウェイG3の詳細情報 https://armadillo.atmark-techno.com/armadillo-iot-g3

アットマークテクノについて

アットマークテクノは、組み込みプラットフォーム「 Armadillo(アルマジロ)」をはじめ、自社ブランド製品の開発・製造・販売を手掛ける技術会社です。「Armadillo」はARMプロセッサ搭載、Linux OS採用の組み込みプラットフォームで、初代機発売から15年超にわたり、さまざまな機器に採用されています。2014年よりIoT(Internet of Things:モノのインターネット)向けにIoTゲートウェイの提供を開始し、センサ接続からクラウドとの連携まで、IoTの「T(Things:モノ)」を一括して提供する仕組みの構築に注力しています。

・アットマークテクノの詳細情報 https://www.atmark-techno.com
・Armadilloの詳細情報 https://armadillo.atmark-techno.com

お問い合わせ

報道関係のお問い合わせ

株式会社アットマークテクノ(企画室)

「Armadillo-IoTゲートウェイ G3」のタイ国内での展開に関するお問い合わせ

タイ国内におけるArmadillo-IoTゲートウェイの展開については、Activioの「ASEAN進出サポートサービス」で承ります。詳細は以下ActivioのWebサイトからお問い合わせください。

Activio Co., Ltd. http://www.activio.asia/#contact

製品・ご購入に関するお問い合わせ

詳細やご購入に関するお問い合わせは、以下のWebフォーム(アットマークテクノWebサイト)からお寄せください。


[*1] 機器認証を取得済みの対象国に限ります。
[*2] ゲートウェイ本体対象。アドオンモジュールで通信機能を追加した場合など、最終製品の形態での認証取得が必要となる場合があります。

※「Armadillo」は、株式会社アットマークテクノの登録商標です。その他このプレスリリースに記載されている会社名および製品名は、各社・各団体の登録商標または商標です。本文中のTMおよび®マークは省略されています。


関連情報

JAPAN EXPO IN THAILANDでの実証実験については、以下の発表内容を併せてご覧ください。

プレスリリース:人流計測・動線解析向けIoTシステムの実証実験をタイで実施 ~9月1日よりバンコクのJAPAN EXPO IN THAILAND会場にて~(2017年8月31日発行)