日本初・Azure Sphere対応IoTアダプタ「Cactusphere(カクタスフィア)」を開発
2019年10月15日
株式会社アットマークテクノ
つなぐだけでIoTデータを収集・セキュアにクラウドと通信
~ 10月開催「CEATEC 2019」日本マイクロソフトブースでデモ展示 ~
株式会社アットマークテクノ(本社:札幌市、代表取締役:實吉 智裕、以下「アットマークテクノ」)は、Microsoftが提供するIoTデバイス向け統合セキュリティソリューション「Azure Sphere」対応のIoTアダプタ「Cactusphere(カクタスフィア)」を開発しました。既設のアナログセンサーや接点入出力機器、シリアルインターフェースを持つ装置などの各設備機器とインターネット接続機器の間にCactusphereを設置して、センサーや接点の情報をMicrosoft Azureに簡単かつセキュアにアップロードすることができます。
Microsoftは、Azure Sphereのセキュリティ機能を誰もが簡単に利用できる“Guardian device for Azure Sphere”の開発を推進しています。Cactusphereは、Guardian device for Azure Sphereとして国内で初めて開発されたボックス型IoTアダプタで、本体にMT3620(Azure Sphere認定チップ)が組み込まれています。Cactusphereを既設の装置とインターネット接続環境の間に設置することにより、既設の装置を簡単かつセキュアにクラウドサービスにつなげることができます。
ビルやオフィスの設備、工場のライン装置には、接点を使って電気回路の開閉を制御するスイッチやリレー、遮断器などが数多く使われています。これらの既設の設備にCactusphereを外付けすると、既存設備の設定や構成を変更することなしに、接点情報を取得してMicrosoft Azure上のIoTハブサービス(「Azure IoT Central」または「Azure IoT Hub」)に転送することができます。Cactusphereを利用すると、IoTデバイスからクラウドまでの通信を一貫してカバーするAzure Sphereのセキュリティ機構により安全性を担保できるだけでなく、デバイスの管理やファームウェア更新などをクラウド側からリモートで実行できる長期的な運用管理機能をも備えたIoTシステムを簡単に実現することが可能になります。
CactusphereからMicrosoft Azureにアップロードされたデータは、Azure IoT Centralのダッシュボード機能を使って、簡単に視覚化することができます。また、Azure IoT CentralやAzure IoT HubにアップロードされたデータはMicrosoft Azure上の各種のサービスと連携させることができるので、PowerBIやOffice365などの各種バックエンドサービスと連携して日常業務に直結するIoTシステムを迅速かつ手軽に構築する、機械学習やCognitive Services(AI)などのインテリジェントサービスを活用して業務を効率化する、といった効果が期待できます。
Cactusphereの開発について、日本マイクロソフト株式会社は以下のとおりコメントしています。
日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 IoTデバイス本部長 菖蒲谷 雄様:
「日本マイクロソフトは、アットマークテクノ様による日本初のGuardian device for Azure Sphereとなるボックス型IoTアダプタCactusphereの発表を心より歓迎いたします。急速に高まるIoTデバイス向けのセキュリティニーズに対して、市場で既に稼働中の各種デバイスを安全にインターネット接続可能にするCactusphereは、企業が抱えるIoTデバイスのセキュリティ課題の解決だけでなく、ビジネスの大きな成長を推進するソリューションとなることを確信しております。今後も日本マイクロソフトはアットマークテクノ様と連携し、お客様のビジネスに新たな価値をもたらす支援をしてまいります。」
アットマークテクノは、設備・機器との通信インターフェースを搭載した複数のモデルを開発中で、2020年春までに「Cactusphereシリーズ」として発売する予定です。発売時は、アナログ入力、接点入力、接点出力、シリアル接続の4種類のモデルを約1万円程度の価格帯でラインアップし、その他のインターフェースに対応するモデルも順次提供します。いずれも、設備の設定や構成を変更せずに、既存設備に外付けするだけでMicrosoft Azureと連携したIoTシステムを構築することができます。
また、発売に先立ち、アットマークテクノと日本マイクロソフトは、2019年10月15日から幕張メッセで開催される「CEATEC2019」の日本マイクロソフトブースにおいて、Cactusphereのデモ展示を行います。
- 展示会名称:CEATEC 2019
- 展示会期:2019年10月15日(火) ~ 10月18日(金)
- 展示会場:幕張メッセ ※Microsoft社ブース(ブースNo.A-012、Manufacturingコーナー内で展示予定)
- 詳細情報:www.ceatec.com/ja/
Azure Sphereについて
Azure Sphereは、Microsoft社が提供する、MCU(マイコン)搭載IoTデバイス向けの統合的なセキュリティプラットフォームです。強固な鍵保管機能などのセキュリティ機構を搭載したチップ、LinuxベースのセキュアOS、およびMicrosoft社が提供するクラウドプラットフォームサービス「Microsoft Azure」上でのデバイス管理などを含むクラウドセキュリティ機能により、エッジデバイスからクラウドまでの通信を多層的に守ります。Azure Sphereを導入することで、IoTデバイスの接続性や運用管理、セキュリティ保護の対策にかかる負担が大幅に軽減されるため、開発リソースへの追加投資の必要がなく、開発の効率化につながります。
詳細情報は、Microsoft社のWebサイトでご覧ください。
・「Microsoft Azure Sphere」の詳細情報 azure.microsoft.com/ja-jp/services/azure-sphere/
アットマークテクノについて
株式会社アットマークテクノは、組み込み機器向けの省電力CPUボードとその関連技術を自社独自ブランド「Armadillo(アルマジロ)」として展開しています。「Armadillo」は2001年に初代機を開発して以来、データロガーや通信機器、産業機器の操作盤やインフォメーション端末など、さまざまな組み込み機器のプラットフォームとしてご採用いただいてきました。2014年には「Armadillo-IoTゲートウェイ」シリーズを開発、以降IoT時代にマッチする製品の展開を推進しています。
・株式会社アットマークテクノの詳細情報 www.atmark-techno.com
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