LTE Cat.1 bisに対応、低価格をそのままに性能up、省電力IoTゲートウェイを開発 ~セキュリティ機能も充実 JC-STAR★1に適合予定~


アットマークテクノ

2024年10月16日

株式会社アットマークテクノ

LTE Cat.1 bisに対応、低価格をそのままに性能up、省電力IoTゲートウェイを開発
~ セキュリティ機能も充実 JC-STAR★1に適合予定 ~

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株式会社アットマークテクノ(本社:札幌市、代表取締役:實吉 智裕)は、NXPセミコンダクターズ製SoC「i.MX 8ULP」を採用した組み込みプラットフォーム"Armadillo(アルマジロ)"の新シリーズの第二弾として、LTE Cat.1 bisに対応した省電力な「Armadillo-IoTゲートウェイ A9E(以下、本製品)」を開発しました。

現行の低価格モデルであるArmadillo-IoTゲートウェイ A6Eは省電力性で好評を博しています。本製品は、この省電力性と低価格をそのままに、3倍以上の処理能力と2倍のメモリ容量を持ち、上位モデルであるArmadillo-IoTゲートウェイ G3と同程度の性能を持ちます。これにより本製品は、幅広い用途をカバーできる使い勝手が良いIoTゲートウェイに仕上がりました。

(1) 省電力モードの活用で間欠動作を実現

本製品は省電力に運用可能な複数の動作モードを備えており、スリープモードとアクティブモードを遷移させることで間欠動作を実現します。山間部や河川敷など電源環境が難しい場所でも、太陽光パネルや蓄電池と組み合わせることで、電力自給型のIoTシステムを構築できます。

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(2) 新しい無線通信規格LTE Cat.1 bis、Thread®に対応

本製品は新しい無線通規格であるLTE Cat.1 bisを採用しています。LTE Cat.1 bisは、LTE Cat.1と同等の通信速度を持ちながら、LTE Cat.M1と同様の省電力機能を併せ持ったIoT製品向けの通信規格です。
また、近距離の無線規格として一般的に普及しているWLAN、BTに加え、IEEE802.15.4にも対応しています。IEEE802.15.4を用いた無線規格であるThreadは、省電力にメッシュネットワークを構築し、広範囲の通信エリアをカバーできることが特長で、スマートホームの新たな共通規格であるMatter™にも採用されています。

(3) セキュリティ機能が充実し、JC-STAR★1に適合予定

本製品は2025月3月から運用が開始されるIoT製品に対するセキュリティ適合性評価及びラベリング制度(JC-STAR)の基準★1に適合予定です。コンパクトでセキュリティリスクが抑えられたコンテナ型Linux OSの「Armadillo Base OS」が搭載され、標準でソフトウェアアップデート機能を有しています。アプリケーションソフトウェアはコンテナ上で動作し、コンテナのアップデートでセキュリティ更新や新機能を追加することができます。また、IoT製品の運用管理クラウドサービス「Armadillo Twin」と組み合わせることで、現場に設置した本製品に対して、死活監視のほか、遠隔操作やソフトウェアのアップデート(OTA)も可能で、効率的に管理できます。

(4) 多彩なインターフェースを標準搭載、RS485、接点入出力2ch/2ch、LAN/USB等

LAN、USB2.0のインターフェースに加えて、多くのIoT事例で利用されているRS485シリアル通信(半二重)、接点入力2ch、接点出力2chを標準搭載しています。また、筐体内の基板には更なる拡張インターフェース(UART/GPIO/I2C/SPI/CAN/PWM/他)が用意されており、幅広い目的に沿った拡張も可能です。

Armadillo-IoTゲートウェイ A9E 製品仕様(Cat.1 bis+WLANモデル)
CPU Arm Cortex-A35 (800MHz)×2,
Arm Cortex-M33 (216MHz)
RAM 1GB (LPDDR4x)
ROM 3.8GB (eMMC)
LAN RJ45×1 (100BASE-TX/10BASE-T, AUTO-MDIX)
無線 WLAN+BT+THモジュール
IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax, IEEE802.15.4
モバイル通信 LTE Cat.1 bis 3キャリア対応(予定)
SIMスロット:ナノSIMカード対応
USB USB2.0(Host, High Speed)×1
シリアル RS485半二重
I/Oポート 接点入力(DI) x2, 接点出力(DO) ×2
SD/MMC マイクロSDスロット ×1
入力電源 DC8V~26.4V
動作温度範囲 -20~+60℃
拡張IF 2.54mm ピンヘッダ
(UART, GPIO, I2C, SPI, CAN, PWM 他)
セキュアエレメント SE050搭載
外形サイズ 106×90×32.2mm
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本製品の開発セットの価格は29,000円(税込31,900円)からで、発売は2024年12月を予定しています。発売に先立ち、本製品は幕張メッセにて開催される「Japan IT Week 秋」(主催: RX Japan株式会社、会期: 2024年10月23日~25日)のアットマークテクノブース(3ホール, 小間番号: A10-2)にて展示します。

Armadillo-IoTゲートウェイ A9E 開発セットラインアップ
Cat.1 bis+WLANモデル Cat.1 bisモデル WLANモデル LANモデル
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型番: AG9130-C03D0
39,000円 (税込: 42,900円)

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型番: AG9120-C02Z
OPEN (量産モデルのみ)

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型番: AG9110-C01D0
33,000円 (税込: 36,300円)

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型番: AG9130-C03D0
29,000円 (税込: 31,900円)


プレスリリースのPDF版は下記より閲覧いただけます。

関連ページ

Armadillo-IoTゲートウェイ A9Eの詳細情報(Armadilloサイト)
Armadillo-IoTゲートウェイ A9E 製品カタログ(Armadilloサイト)
Armadillo Base OSの詳細情報(Armadilloサイト)
Armadillo新製品発表会の配布資料(PDF)

株式会社アットマークテクノおよび「Armadillo」について

株式会社アットマークテクノは、組み込みプラットフォームのリーディングカンパニーとして、独自ブランド「Armadillo(アルマジロ)」を展開しています。「Armadillo」は2001年に初代機を開発して以来、20年以上にわたり累計80万台を超える省電力CPUボードとIoTゲートウェイ、その関連技術を提供し、データロガーや通信機器、産業機器の操作盤や情報端末など、IoT機器プラットフォームとしてご採用いただいています。

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