イーエルティ、「Armadillo」に対応したMontaVista Linux評価キットを販売開始


株式会社イーエルティ(本社:東京都港区、代表取締役社長:坂本秀人、以下 イーエルティ)は、評価ボード上で手軽な価格によりMontaVista® Linux® が評価できる組込みLinux®リファレンスターゲット・スターターキット:製品名「Embedded Linux Reference Kit for MontaVista」を新たに、株式会社アットマークテクノ(本社:札幌市厚別区、代表取締役社長:実吉智裕、以下 アットマークテクノ)が開発したARM7搭載の小型CPUボード「Armadillo(アルマジロ)」に対応させ、販売を開始しました。 今回の販売を記念して「Armadillo」をバンドルした特別価格による提供、ならびに実践トレーニング割引キャンペーンも実施します。

近年、携帯機器、情報端末、デジタル家電、IT機器等の多機能化により、ミドルウェア、アプリケーションが豊富に用意されているLinux OSを搭載した製品、また、採用を検討されている機器メーカーが増えています。 「Armadillo」は、携帯組込み機器のプロセッサとして広く普及しているARM720TをベースにLAN(10Base-T)、CompactFlashソケットが標準で搭載されたCPUボードです。またPC/104規格に対応した高い拡張性を有し、小型サーバ、Bluetoothプロトコルスタック評価としても利用できる高機能を小型で安価に実現しています。 同CPUボードに、Embedded Linux Reference Kit for MontaVistaをインストールするだけで、MontaVista Linuxカーネル、ルートファイルツリーが実装されるようになったため、ユーザはLinux評価、アプリケーション評価に注力、開発評価工数を削減することが実現できます。 今回の発表により、従来の「Armadillo」ユーザはもちろん、MontaVista Linuxの採用をARMアーキテクチャで検討しているユーザも、評価環境を手頃な価格で容易に構築することが可能になりました。

また、イーエルティでは、組込み開発にLinuxの採用を検討している企業、あるいは、社内の多数のエンジニアに対する技術教育を検討している大手企業等においても、組込みLinux開発の実践トレーニングを実施しています。実践トレーニングコースでは、Linuxを用いた開発に対して経験豊富な講師により、モバイル機器、デジタル家電、車載・通信機器等に対するシステム開発を踏まえ、実務に沿ったトレーニングが行われます。内容もテキストに加え、MontaVista Linux と評価ボードを用いた実習に重点を置き、プロセスとスレッドの比較、カーネルモジュール開発、基本ドライバ開発、OSのコンフィギュレーション、FLASHへの基本システム実装までを対象とした組込みLinux速習コース、及びカスタムハードへのブートローダの移植を対象としたブートローダポーティングコースを用意しています。8月のトレーニングより機材となる評価ボードにも「Armadillo」が加わります。

【希望販売価格】
「Embedded Linux Reference Kit for MontaVista」 \250,000-
「Armadillo HT1070-SDK(開発用モデル)」      \42,800-

【キャンペーン価格】
Embedded Linux Reference Kit for MontaVista
Armadillo HT1070-SDK(開発用モデル)
50セット限定:上記バンドルセットを \250,000- でご提供いたします。

【実践トレーニング特別割引価格】
上記キャンペーン価格にて購入頂いたお客様は
通常トレーニング価格\200,000- を \140,000- にて受講できます。  

●販売についてのお問い合わせ先:
株式会社イーエルティ 営業部
TEL : 03-5251-4350  FAX : 03-5251-4355
E-mail : sales@emblit.co.jp

株式会社アットマークテクノ 代表取締役社長 実吉智裕 からのコメント

 組込み機器にLinuxを搭載するケースが増えてきている割には、組込みLinuxを安価で容易に評価するためのプラットフォームが提供されていませんでした。今回、イーエルティ殿と協力して、開発環境、実行環境からサポートまで1パッケージで提供することにより、組込み機器にLinuxを採用するにあたっての評価を容易に行えるようになりました。今後の組込み機器においてARM とLinuxは重要なキーワードであり、ArmadilloとEmbedded Linux Reference Kit for MontaVistaの組み合わせは、それらのキーワードのエントリプラットフォームとして最適なものになると考えています。

株式会社イーエルティ 代表取締役社長 坂本秀人 からのコメント

 今回、アットマークテクノ殿のご協力を頂き、Armadillo対応のEmbedded Linux Reference Kit for MontaVistaをリリースすることができました。ARMのアーキテクチャはLinuxとの親和性が良く、また、Armadilloの低価格なことも合わせて、組込みLinuxの評価には非常にエントリしやすいプラットフォームとなっています。弊社のサポートと相まって、お客様の組込みLinuxのプロジェクトにはお役に立てるものと確信しております。

株式会社アットマークテクノについて

株式会社アットマークテクノ(本社:札幌市、URL: http://www.atmark-techno.com 代表取締役社長:実吉智裕 )は、情報家電をキーワードとして、1997年11月に設立されました。近年、家庭へのネットワークの普及に伴い、情報家電と呼ばれる分野の機器が登場してきました。アットマークテクノでは、ハードウェアからソフトウェアまで広範囲にわたる開発力を活かし、より便利で快適な情報家電を提供するための技術開発・製品開発を行っております。ARMアーキテクチャを採用し、Linuxを標準OSとしたボードコンピュータ「Armadillo」を提供しているほか、近距離の無線通信規格「Bluetooth」のLinux対応プロトコルスタックも開発しております。

株式会社イーエルティについて

株式会社イーエルティ(本社:東京都港区 代表取締役社長:坂本秀人)は、組込みLinuxのツールインテグレータとして、2001年5月に設立されました。近年の世界的な傾向として、情報端末、家電、自動車等の多機能化により、ミドルウェア、アプリケーションが豊富に用意されているLinux OSを採用する製品が急増しており、日本でも本年は、Linuxを使用した製品がさまざまな市場から数多く販売されると予想されますが、家電、OA、自動車等、機器メーカーが従来使用していた組込みOSから組込みLinuxに移行する場合、製品開発に必要なツールの不足、組込みLinuxを使用出来るエンジニアの不足などの問題が生じています。イーエルティではそれぞれの市場でマーケットを獲得している、組込みLinuxベンダ・半導体ベンダとの協業を行い、Emblix 等の組込みLinuxに関するコンソーシアムへの積極的に参加するなど、組込みLinuxシステムに関して他方面からのアプローチを行い、組込みLinuxユーザが必要とする、統合開発環境、ハードウェアデバッグ環境、アプリケーション開発プラットフォームをターンキーで供給するなどの技術・サービスや製品群を提供しています。また、本年1月より、新たに組込みLinux開発エンジニア育成のための実践トレーニング事業の展開を開始し、快適で効率の良い組込みLinux開発のための、トータルソリューションを提供しております。

モンタビスタおよびモンタビスタ製品についての参照先 URL: http://www.montavista.co.jp

Linux は Linus Torvalds の登録商標です。MontaVista は MontaVista Software, Inc. の登録商標です。 その他のすべての名称は、各社の商標、登録商標、またはサービスマークです。