ARM Cortex-A7デュアルコア搭載IoT向け組み込みプラットフォームを新開発~Armadilloの新世代シリーズ発表~


アットマークテクノ

2016年5月11日
株式会社アットマークテクノ

アットマークテクノ、組み込みプラットフォーム「Armadillo」シリーズを一新

ARM Cortex-A7デュアルコア搭載
IoT機器向け組み込みプラットフォームを新開発

 

株式会社アットマークテクノ(本社:札幌市、代表取締役:實吉 智裕、以下「アットマークテクノ」)は、ARM Cortex-A7(1GHz)デュアルコアの高性能SoC 「i.MX 7Dual」(NXPセミコンダクターズ製)を搭載した新製品「Armadillo-X1(アルマジロ・エックスワン)」を開発しました。

「Armadillo-X1」は、初代機発表から15年目を迎えるARM搭載組み込みプラットフォーム「Armadillo(アルマジロ)」の最新・最上位モデルです。日本国内製造・長期供給で、動作温度範囲-20℃~+70℃までをカバーするArmadilloブランドの特長をそのまま継承しています。

アットマークテクノは、高度な処理を要求されるエッジコンピューティング時代のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)システムでの利用を想定し、“Armadilloの次世代ファミリ”として、高性能IoTゲートウェイをはじめ「i.MX 7Dual」搭載の各シリーズを2016年春から順次発表してきました。
Armadillo-X1は次世代ファミリの中でも最も拡張自由度が高いラインアップで、主に携帯電話に採用されているMIPI準拠のカメラインターフェース(MIPI-CSI)、LCD(MIPI-DSI)の他、オーディオやCANなど、さまざまな拡張に対応しています。また、パートナー製も含め十数種類以上展開する「アドオンモジュール」を装着可能です[*1]。RS232C/422/485、拡張I/O、Wi-SUN、EnOceanなど各種インターフェースを、新たな拡張ボードを開発せずに追加することができるので、機器の仕様と開発スケジュールに応じた柔軟なシステム設計に役立ちます。

Armadillo-X1は、通信インターフェースとして、LAN(1000BASE-T対応)やWLAN(IEEE802.11a/b/g/n準拠)に標準対応し、産業用機器のIoT化や産業基盤システム、通信機器向けなど幅広い用途の組み込み機器のプラットフォームとして、利用場面に応じた通信手段を手軽に選択・実装することができます。また、OSとしてDebian/GNU Linuxを採用しており、Linuxの豊富なオープンソースソフトウェア資産を活用した効率的な開発が可能です。

Armadillo-X1は、2016年秋の発売を予定しています。アットマークテクノは発売に先立ち、2016年5月11日(水)から13日(金)まで東京ビッグサイトで開催される展示会「IoT/M2M展春」(「Japan IT Week2016春」内、組み込み開発技術展(ESEC)と併催)のアットマークテクノブース(ブースNo.西3-71)にて、「Armadillo-X1」およびi.MX 7Dual搭載のArmadillo次世代ファミリを展示しています。

[*1] Armadillo-IoTゲートウェイ(型番:AGX30-/AG42-/AG40-の各シリーズ)向けに提供されているものを利用可能です。

「Armadillo-X1」仕様

* 設計段階の予定仕様です。

■ハードウェア仕様(予定)

CPU ARM Cortex-A7(1GHz)デュアルコア
RAM 512MB(DDR3-1066)
ROM 4GB(eMMC) ※MLC 8GBをSLCモードで利用
LAN RJ45×1(1000BASE-T / 100BASE-TX / 10BASE-T, AUTO-MDIX対応)
無線LANモジュール WLAN+BTコンボモジュール(AEH-AR9462-LX), IEEE802.11a/b/g/n(最大300Mbps)
USB USB 2.0(Host)×1(High Speed)
SD/MMC 拡張可能
カレンダ時計 RTC搭載(バックアップ機能対応)
入力電源 DC5V
消費電力(参考値) 約2.5W(設計値)
動作温度範囲 -20℃~+70℃(ただし結露なきこと)
アドオンモジュール 1台搭載可
拡張インターフェース LCD(パラレル24bit / MIPI-DSI), カメラ(パラレル24bit/MIPI-CSI2), Ethernet(Gigabit), CAN, SDIO オーディオ、UART, SPI, I2C, PWM, GPIO
基板サイズ 100×64mm(突起部を除く)

■ソフトウェア仕様

  • Linux プリインストール(Linux 3.14)
  • ディストリビューション:Debian GNU/Linux

i.MX 7Dual 搭載ファミリの位置づけ

アットマークテクノおよび「Armadillo」について

アットマークテクノは、札幌に本社を構える開発メーカーで、組み込みプラットフォーム「 Armadillo(アルマジロ)」など、自社ブランド製品の開発・製造・販売を行っています。
「Armadillo」は、ARMプロセッサ搭載、Linux採用の国産CPUボードで、-20℃~+70℃まで対応可能な環境性能や長期供給など“量産にそのまま使える”をモットーとして、初代機発売以来約15年に渡り提供を続けています。2014年からはIoTの「Things(モノ)」に必須の機能・サービスをまとめたIoTゲートウェイ「Armadillo-IoT」の提供を開始。CPUボード本体だけでなく、センサ接続からクラウド連携までの周辺サービスを広くカバーし、ユーザーにとってより使いやすい製品群を提供する取り組みにも注力しています。
アットマークテクノの詳細はhttp://www.atmark-techno.com を、Armadilloの詳細情報はArmadilloサイト http://armadillo.atmark-techno.com をご覧ください。

本リリースに関するお問い合わせ先

「Armadillo-X1」購入に関するお問い合わせ

●株式会社アットマークテクノ 営業部


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●株式会社アットマークテクノ(企画室)




※「Armadillo」は、株式会社アットマークテクノの登録商標です。その他このプレスリリースに記載されている会社名および製品名は、各社・各団体の登録商標または商標です。TMおよび®マークは記載していない場合があります。

詳細情報

「Armadillo-X1」の詳細情報(Armadilloサイト)
「第5回 IoT/M2M展」(「Japan IT Week春」内)の詳細情報

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